9話:終わりは突然やってくる【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】
こちらはようこそ実力至上主義の教室への二次小説です。長編になります。
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8話:壺ではないものを買わされそうです【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】
9話:終わりは突然やってくる
それからは高円寺に絡まれることはなかったが猪狩先輩からはよく連絡が来るようになった。しかし、迷惑しているかと言われればそんなことはない。この前なんか俺が千葉出身だと言ったら、
『私千葉に行ったことあるよ、某東京リゾートだけど。』
『それで千葉に行ったことがあると語らないでほしいですね。』
『あっ、でもお土産で茹でピーと味噌ピー買ったよ。』
もうそこからは俺の独壇場。ここぞとばかりに千葉を推しまくったがあんまり嫌がられなかった(俺調べ)。
ということで猪狩先輩は八幡的にポイント高い。しかし、勘違いはしない。
この前あった小テストは全体的には簡単だったんだが、最後の3問が異様に難しかったんだよな。そのうち2問は数学と理科とは俺に解くなということか、まあ半分くらいのやつは全然できなかったって言ってたけど大丈夫かこのクラス。
あと、「成績には影響がない」ってあたりがものすごい怪しんだよな。まあ俺からすれば数学の成績が親や小町にばれないというのが重要なポイントなんだが。
そういえば池と山内が平田に彼女ができたとかで騒いでたな。
イケメンでサッカーがうまく、人当たりが良くて頭もいい、おまけにかわいい彼女までいる。
こううまく言葉で言えないけど死んでくれないかな。
そして今日5月1日、朝スマホで残高確認してみたらなんと変わってないではありませんか。ビフォーアフターもびっくり仰天の不変っぷり、放送事故もいいところだわ。
はあ、荒れるやろうな……
教室につくと、
「おはよう」
「うす」
ふふふ、みたか小町、俺は毎朝挨拶する友達を手に入れたぞ。
「ppは振り込まれてたか」
「いや、1ppも入ってこなかったな」
クラスがざわついているところに茶柱先生が入ってきて池らが茶化していると、
「お前らは本当に愚かな生徒たちだな」
めっちゃゾワッとしたー、こんなこと小さいとき車に乗っててちんさむ現象にあって以来だなあ、意外と身近だったわ。
いやでも、俺の家族いつも俺を置いて旅行に行くから俺にとって身近じゃなかったわ、
自分で言ってて悲しくなってきたな。
「ポイントは振り込まれた。これは間違いない。このクラスだけ忘れられたという可能性もない」
振り込まれたが1ppも入ってないということは……
「ははは、なるほど、そういうことだねティーチャー。私たちDクラスには1ポイントも支給されなかった、ということだよ」
その後平田が先生に抗議したり幸村が慌てふためいたり高円寺が煽ったりしていた。いや、高円寺やめてやれよ。その考え方ができるのお前だけだよ。
この前の小テストが張り出されたが、85点とそこそこだった。
綾小路はあんまり勉強が得意じゃないのか……
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