20話:明日野郎は馬鹿野郎【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】
こちらはようこそ実力至上主義の教室への二次小説です。長編になります。
前話
19話:仕事始めは突然に【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】
20話:明日野郎は馬鹿野郎
茶柱先生から須藤が暴力事件を起こしたことがクラスに伝わった。
そのおかげで雀の涙ほどの87クラスポイントもなくなってしまうかもしれないということだ。
そんなシスコンの錬金術師たる俺にとっては関係ない話だな。
そして事件のことでなんでも裁判をやるらしい、堀北兄の言うとおりだな。須藤以外に二人出席できるがまあ、順当にいくと須藤と仲が良くまともな綾小路と弁の立つ堀北だろう(自分という選択肢はない)。
裁判には勝たねばならんが、堀北は怖いからできれば関わりたくない。働きかけるとしたら綾小路だ。
だが、あいつたまに不気味なオーラ出すからなるべく遠回しに応援するか。
それにその切り口はもうある。
「ランチタイムだ捻デレボーイ」
こいつのおかげで。
3日前今日と同じように昼休みに入ると、
「今日はゲストを連れてきたよ、仔犬ガールさ」
「はわわわ、こ、仔犬!?
佐倉愛里です。えええっとよろしくお願いします」
「お、おう比企谷八幡だ」
「昨日散歩をしていたら彼女に会ってねえ、なにやら写真を撮っていたのでねえ。私のパーフェクトボディも撮ってもらったら写りが非常に良かったものだからそれを教わろうと思ったのだよ」
「お前が映えスキルを上げるのはいいんだけどよ………えっと、佐倉だっけか無理にくる必要無かったんだぞ、嫌なら嫌と断わっていいからな」
「別に嫌ではないです。写真好きな人が増えるのは嬉しいし、それに高円寺くんも比企谷くんも優しい目をしてるので」
え、俺の目腐ってるけど大丈夫!?
「仔犬ガール、さあ美しい私のとり方を教えてくれ」
ということがあって佐倉とは挨拶をすれば驚いて会釈してくれるくらいの間にはなっている、別に悲しくなんかないもんね。俺の腐っためを見たからじゃないよね、優しいって言ってたから。
そして特別棟で見かけた赤い髪の女子は多分佐倉だ、メガネをしてなかったから確認する必要があるが間違いない。
とりあえずめどが立ったから明日聞いてみるか。
翌日…
今日は佐倉一人で食ってたしいいか。
翌々日
高円寺が撮り方を教わっていたからパス。
ボッチは気をつかうからパンピーなら一歩引くところをプロボッチは二歩三歩さがる、これ茶道界のコモンセンス。
この言い方絶妙にうざいな。
3日後
やっちまったなー。
秘技『明日やろうは戸部野郎』を発動しちまったぜ。
この三日間裁判で判決を受けるはずの須藤の態度がどうにも反省していないようだったのでクラスの不満はサイコッチョーっと山内がくだらないギャグを言っていたのは置いておいたとしても、プライベートポイントでの収入が一か月半ほど0を続けるとさすがに多くのやつが不満を抱くのも無理はない。
事件解決のためこれ以上先延ばしにしてはいけないと、昼休み修行僧の気持ちで話を取り付け放課後に入ると、
櫛田が佐倉に話しかける→佐倉逃げる
→教室出るときぶつかる→カメラ落とす
「嘘、映らない……」
「佐倉大丈夫か」
「し、心配無いからー」
逃げられた…
櫛田ぁ 今日の夜覚えとけよ。
21話を読む
21話:親しき中にも礼儀あり【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません