23話:思惑が違うなら…任せちゃえばいいじゃない【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】

2022年10月25日

こちらはようこそ実力至上主義の教室への二次小説です。長編連載になります。

前話はこちら

22話:休日出勤ですか?いいえサービス残業です。【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】

23話:思惑が違うなら…任せちゃえばいいじゃない

~綾小路視点~

堀北が気づいたときのために博士に聞いて監視カメラを物色していたら

「綾小路そんなコーナーにいるって事は
今回はお前に任せてもいいのか?」

!?…いつの間に背後にいたんだ、先の中間試験のときといい侮れない奴だ。

「何のことだ。俺はただ佐倉の趣味がカメラだから気になっただけだ」

「いやそれは無理があるだろ。このカメラは設置するタイプ、それも動画だし。さては綾小路友達いないタイプだな」

「その言葉をそっくりそのままお返しするが」

「まあともかく、これを使って暴力事件を綾小路が何とかするということでいいな」

「比企谷は何もしないのか?」

「ある人から頼まれているからしたいのは山々なんだが、何も思いつかなくてな。でもここにあるカメラを使うってことは何がしたいかはなんとなくわかったぞ」

ある人だと!?まあ今はいい。

「実際にメインで行動するのは堀北で俺はただの雑用だ」

「綾小路が?似合うな」

喧嘩打ってんのか?
無性に腹が立つがこいつには世話になってるしな。

「……」

「なるほどな、じゃあ頑張れよ」

「これで、中間のときの貢献はチャラだぞ」

比企谷は何も言わずに家電量販店を後にし、佐倉たちのところへ向かった。

まあ、櫛田の件を何とかしてもらってる時点で大助かりだが、卒業するまで俺の味方でいてくれるかはこれからも探っていく必要がありそうだな。

ていうか比企谷は俺の友達だよね、そうだよね。こればっかりはホワイトルームで教わらなかったからな。

~八幡視点~

綾小路は外村に電話してるようだな。
餅は餅屋に。なんていい響きだろうか。あとは俺を主夫にしてくれる嫁を探すだけだ。
俺の顔と休日のプリキュアを受け入れてくれる嫁が……

「もう終わったの?」

「んや、綾小路はまだ見てるぞ」

(ねえ、佐倉さんってさあ、どっかで見たことある気がするんだけどあんたは見おぼえない?)

(いや、この学校に来てから始めてあったと思うぞ)

「ねえ佐倉さん、私とどこかで会ったことある?よかったらメガネ外してみて貰えないかな?」

「ええっ!? それはちょっと「その辺にしといてやれ、櫛田」」

「お前だって、見られたくない素顔を無理やりさらされるのは嫌だろ」

「ふ~ん、そうだね。ごめんね、佐倉さんの気持ち考えられてなかったよね。佐倉さんずっと敬語だしもっと距離を詰められたらなあって」

おお、さすがの切り替えし、小町並みだぜ。

俺のプリンがなくなったときは「かまくらが食べたんじゃない」といい、親父がへそくりの一部がなくなったと言ったときは「か~くんのおやつ代だと思っちゃった」テヘッ

で許されていた。あれ、これ全然ごまかせてなくね。

まあ、俺と小声で会話ができている時点で櫛田は見込みありといえる。
……なんで上から目線なんだよとか言われそうだな。

続きの24はこちら

24話:壁に耳あり障子に目あり暗がりに八幡あり【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】