24話:壁に耳あり障子に目あり暗がりに八幡あり【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】
こちらはようこそ実力至上主義の教室への二次小説です。長編連載になります。
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23話:思惑が違うなら…任せちゃえばいいじゃない【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】
24話:壁に耳あり障子に目あり暗がりに八幡あり
この後綾小路が帰ってきて佐倉が須藤の事件現場の目撃をしたことを告白した。
みた目とは裏腹に勇気あるよな。高円寺とも普通に話すし、何なら俺よりも快活に。
俺なら暴力現場目撃しても墓場までもっていく自信があるぞ。
帰りに俺だけコンビニに寄って帰ると伝えると櫛田もついてくると言い出した。
「付いてくるとか俺のこと好きなの?」
「は、きもっ。無料試供品をとって帰るだけだし。ヤンキーのせいでポイント入んなくてうちの財政カツカツだから」
「8700pp入るはずだったもんな」
「ほんとそれよ。せっかく過去問を渡して中間乗り切らせてやったのに。もっと私に感謝すべきと思わない?」
「いや、過去問をゲットして使い方教えたの俺だからね、忘れないでね」
「はあ、ちっちゃいこと気にしてたら嫌われるよ、てかもう十分嫌われてるか」
なんで最後に心をえぐるかなあ。慣れてるからいいんだけど。
買い物が終わり寮に帰る途中、人影が校門のほうに向かうのが見えた。
「休日に学校に向かう用事って言ったら何を思いつく?」
基本家にいる俺は休日に学校に行ったりしない。知り合い(綾小路、堀北、高円寺)も同様だ。ここにおわす櫛田様なら本人もそうだか友達事情も詳しいだろう。
「う~ん、忘れ物を取りに帰ったとか、後部活をやってる子もいるよね」
なんだかんだ、考えて首をかしげている姿だけでもかわいいんだよなあ」
「はあ!?なんですか口説いてるんですかごめんなさい、不意に言えばキュンとするって考えてることとか気持ち悪くて無理です」
なんで早口なの、てか告ってもないのに振られたし。
「いやすまん、ついな。ってかあいつ壁に向かって何かしてるぞ」
「ついって何よ、ほんとは思ってないってこと? あれは掲示板だよ、まあ比企谷には縁がないと思うけど」
「ほっとけ」
物陰に隠れながら話してるとどうやら書き終わったようで、そそくさと去っていく。
その時一瞬街灯に照らされて顔が見えたが、
「ハチマンデータベースにはあの顔は登録されてない。あいつもまだまだだな」
「なんであんたが自慢気なのよ。あれは一年Cクラスの真鍋さんよ」
「自クラスすらまだなのに他クラスの女子とか無理ゲーだろ。で、そいつはどんな奴なんだ?」
「元気ではきはきしてて女の子の中心的な子(笑)かなぁ。立場が上のやつにへコヘコして、下のやつには強気に出る調子に乗った子だよ♪」
「お~い本音出てるぞ。語尾だけじゃごまかせてないから」
容疑者のプロファイリングが終わり、真鍋が立ち去った後に掲示板を見ると、
「今回の事件の目撃者を募ってるなな、誰か知らないがありがたいことに」
「う~ん、多分帆波ちゃんじゃないかなあ。今回の件も相当怒ってたらしいし」
「ああピンクガールか」
「は、キモっ!」
「んんっ!そ、それは高円寺が言ってたからついな。でもさっきのやつの書き込みはここにないな。学校のHPでも呼び掛けてるそうだぞ」
「ほんとだ、学校の裏掲示板にはCクラスの石崎くんは中学時代ブイブイ言わせてて、喧嘩の腕もなかなかで地元じゃ有名だったって書いてあるよ」
「面白いな」
「これってうちのクラスにとって有利ってことだよね」
「ああ、使い方と次第で佐倉の証言と合わせていい線は行くかもな」
「えっ、じゃあ来月からはポイント入るね!」
「いや、今回の件は須藤が一方的に殴ってるからどうしても心証が悪い。それよりもこれを書き込んだのは真鍋の可能性が高いってことだ」
「えっ、なんで分かるの?」
「書き込んだ時間だ、ほんの3分前だろ」
「おお、やるじゃんボッチ」
「抉ってくるんじゃねえ。あいつを脅して明確な証言を引っ張ったほうが早いと思わないか」
「グスン、私みたいに真鍋さんも脅すんだね。そうやって自分の言うことを聞く女の子を増やしてるんだ」
「おい、人聞きの悪いことを言うんじゃねえ。てか、お前だって綾小路に冤罪仕掛けてたろ」
「えーなにそれー」
「おい。真鍋はばらされたくなけりゃって言われて開き直ることはあるのか」
「それはないんじゃないかな。Cクラスは龍園くんの恐怖政治だし」
なら使えそうだな。ニヤッ
「だからエロいこと考えるのやめろし」
ほんとにそんなつもりないのに。
「真鍋に明日の昼休み特別等に来るよう言っといてくれ」
「ふ~ん、それでエロいことするんだ」
「だからしねーって。堀北会長も証人として呼んどくから」
「堀北とは兄妹そろって仲がいいわけだ。私は行かないからいいけど」
なんでちょっと不機嫌なんですかね。
教えて小町せんせー。
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25話:名探偵コ〇ンか相〇か、それとも金〇一か【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】
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