35話:比企谷八幡、はじめてのクラス訪問【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】
こちらは『ようこそ実力至上主義の教室へ』の二次小説です。
『やはり俺の青春ラブコメは間違っている。』のクロスオーバーです。
連載となっています。
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34話:最近熱い岡山に負けるなCHIBA!【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】
35話:比企谷八幡、はじめてのクラス訪問
他人の荷物を物色するなんて決して許されるものではない、それが女子ならなおさらだ。小学生の時好きな女子のロッカーを物色していた比企谷君にぜひとも伝えたい。あれ?俺の話になってね。
今は綾小路の話だ。あれはおそらく伊吹のカバンか、流石にクラスの女子のカバンをあさるようなやつじゃないと信じたい、信じていいよね。
そのまま何食わぬ顔で平田と川に向かっていった。いつも感情がないのか心配になるが、こうゆうときにポーカーフェイスは便利なもんだ。俺なら小町に一発でバレちゃう、靴下を裏のまま洗濯機に入れただけやん。
その後、二度寝をしていたのだが、Bクラスの神崎とCクラスの生徒が来たらしい。綾小路と堀北と一緒にCクラスから様子見することになった。
「足取り重そうだぞ大丈夫か」
「ええ心配ないわ、綾小路君が少し積極的なのが気になるけど」
あきらかに堀北の体調が悪いこと気づいてるだろあいつ
「嘘でしょ…。こんなことってあり得る?」
俺も小町に「ひねくれてるね、お兄ちゃんは」とよく言われるが、目の前の光景はその斜め上をいっていた。
ここに来るのをサボるのもなかなかいい手だと思ったが、流石にここまではできんな。なになに、パラソルにバーベキューセットにスナック・ドリンクに水上バイクか…ぼっちには関係ないですね。だって陽キャのおもちゃだもの。クラスで使わせてもらえないのは必至。あ、焦げた肉は回ってくるかも。
「あの、龍園さんが呼んでます」
「まるで王様ね、クラスメイトを小間使いにするなんて」
や、やめて。俺の傷を抉らないで。パシリはしたくてしたんじゃないから。
「行きましょう」
そしていじめっ子のもとに近づいた。
「よう、こそこそ嗅ぎまわってるのはお前だったのか」
「ずいぶんと財布のひもが緩いみたいね」
のっけからドンパチやってんなあ。俺の時は一方的な会話のドッヂボールだったのに、こいつらは完全に撃ち合ってる。審判(綾小路)は中立だ、完璧に競技として成り立ってると言ってもいいだろう。ん、俺はって?ははは謎のサードマンというヤツだよ。
そしてなんとポイントは使い切ったらしい。なるほど伊吹がどれだけ点呼に行かなくても心配ないわけだ。待てよ、これCクラスの戦略的にリタイアしても問題ないってことだよなあ。うわあ、Cクラスがよかったぜ、こんな太陽のもとで一週間は答えるわあ、まじっべーわー。やばいやばい、戸部ってる。
「くくく、またな鈴音」
「気安く人の名前を呼ばないでくれる?」
「お前みたいな女は嫌いじゃないぜ、いづれ最高の気分を味合わせてやるよ」
といいながら龍園は自分の股間を指しながら挑発した。く~~~そこにしびれる憧れるぅ。俺たち(俺と綾小路)だとコンパスの先で刺されてしまうことをサラッとやってのけるのは龍園だけ、お前がナンバーワンだ。
ほら、これがむっつりスケベ(綾小路)とオープンスケベ(龍園)の違いだぞ、見習えよ。
龍園のもとから去り、綾小路が堀北に驚異の全員リタイア作戦を伝えていた。なるほど、俺みたいに一人だけこっそりサボるんじゃなくてみんなで抜けるのね、その発想はなかったわ。
砂浜を抜けるときもう一度振り返ると、少し不自然に指をさしてる女子生徒を確認し思わず口角が上がってしまった。
その後、Bクラスで一之瀬と話し、もう一人のCクラスの生徒を確認したのちAクラスの根城に向かった。
何だここは引きこもりの楽園か。
深い森の中にカーテンで仕切られた洞窟、非労働者にとっては最適な環境だ。何も働かなくてもよさそうだ。ただひとつ八幡的にポイント低いのはシャワーとトイレが外にあることだな。それも中にあればバッチグーよ。
「行こうぜ、Aクラスだからっておびえてても仕方ないだろ」
そして積極的な綾小路。なんなの、お前もこっち側(ぼっち)だと思ってたのに。今朝の物色といい、どうした?鴨頭の動画でも見たのか。
ま、まあ洞窟に入ってそのまま居たいと言うのなら話は別なのだけれど。
Aクラスの葛城という男とひと悶着あったが、見事に大怪獣堀北を撃退して見せた。龍園よりもスマートなやり方で。
まあ、そんなことよりもこいつに「おい、ヅラ~」って話しかけて、「ヅラじゃない葛城だ」と返答してくれないかなあということしか考えてなかったので、話の内容はあとで綾小路に聞いとかなきゃな。
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36話:今日の晩ごはんはトルティーヤ【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】
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