25話:名探偵コ〇ンか相〇か、それとも金〇一か【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】

2022年11月6日

こちらはようこそ実力至上主義の教室への二次小説です。長編連載になります。

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24話:壁に耳あり障子に目あり暗がりに八幡あり【捻デレボッチ主義の教室へ・よう実ss】

25話:名探偵コ〇ンか相〇か、それとも金〇一か

昨日のうちに堀北先輩に連絡を入れ、4限が終わるとすぐにステルスヒッキーを発動して教室を出ようとすると視線が…

櫛田がウインクをしてきやがった。

そ、そんなんじゃ私は堕ちないんだからね♡

キモいなこれは、綾小路によるとやはり昨日の掲示板とホームページは一之瀬がやっていたらしい。
クラスの人気者(笑)の櫛田でもこれはできまい。あいつの根本は自分カワイイだからな。

ピンクガールは本気で周りのためになることをしている。周りが会話をしやすいように気配を消して、環境を整えている俺は本質を同じくしていると言えないだろうか。

そういえばホームルーム前に綾小路が妙な事言ってたな、お前は今100万ポイント集める自信があるか?と。
実際に持っている生徒がいたってことだよな。なんて羨ましい、マッカンを毎日ダースで買ってもおつりがくるぞ。そいつはきっと後3年間自室に引きこもって過ごすんだろう。

特別棟につくと、

「遅かったな比企谷」

はえ~よ、俺だってすぐに来たぞ。俺は櫛田の視線に気取られたが、堀北(兄)は橘の心配を振り切ったということか…負けた…

「いや、堀北先輩が早いんすよ」

「『今回の件解決しそうなんで手伝ってください』とはどうゆうことだ?」

「先生から聞いたんすけど、今回の件は生徒会が仕切るんすよね。なら、証拠を裁判官に先に教えとくのはありかなと」

「手を回しておくのは嫌いじゃないが、おびえている女子生徒がこちらを見ているぞ」

なにっ⁉
俺に視線を気取られないとはなかなかやるな。
真鍋お前がナンバーボッチだ。

「あれが今回のポテンシャルな証人っすよ」

おっとつい意識が高くなっちまったぜ。なんてったってこれからステークホルダーとコンセンサスを取って、こちらのオピニオンをサジェスチョンしなけりゃならんのだから。

「おいっ。Cクラスの真鍋だろ、早く来い」

「こ、こんにちは。櫛田さんから呼ばれてきたんですが、どうしてここに?」

「うむ、俺も呼ばれただけだ。詳しい話はこいつから聞いてくれ」

「っす、Dクラスの比企谷だ。俺が櫛田に頼んでお前を呼んでもらった」

「はあ⁉あんたと話したことないんだけど。何の用?」

ったく俺がボッチだからって下に見やがって。確かに俺は綾小路くらいしか話す相手がいないし、なんなら友達と思われてない可能性すらある。
あれ目から汗が…

こうゆうやからは中学の時にもいた、典型的なクラスの中心(笑)女子だ。

「昨日の夜、校門近くの掲示板にいただろ」

「な、なに言って「俺もそのとき近くにいてな、写真を撮って櫛田に確認してもらったらお前だってことが判明している」」

「掲示板の近くにいたからって何よ、それは関係ないでしょ」

ふむ、それはそのとおりだが俺には今某メガネ少年が憑依している!キリッ

「お前が掲示板を去った直後に学校のホームページに書き込みがあった。Cクラスの石崎がケンカ慣れしてるって内容のな」

「たまたまタイミングが被っただけかも知れないじゃない。それにポイントがもらえるから私がやったとしてなんの問題があるのよ」

うわー開き直っちゃったよ。小町がおれのデザートをこっそり食べたのを問い詰めてるみたいでぞくぞくしちゃう。これはただの変態ですね。

てか、こいつポイントにつられてクラス売ってるとか最低な奴だな。こうゆうのはこっそりやるんだよ。あれおれも同じだな。
中学の時の進学塾で見た張り紙に『高校生対象、スカラシップ』の文字を見たときは絶対これ使って俺も小金の錬金術師になれると確信してたしな。

「ああ、もちろん問題ないぞ。つまり俺がお前の写真と学校のホームページをCクラスのリーダーに報告しても問題ないわけだが」ニヤッ

おっとコ〇ンくんはこんなセリフは言ってなかったっけか?まあどうでもいいか

「ひぃ!
おねがい、それだけはやめて!」コロサレチャウ

どんだけやばいんだ。
「ひぃ」って俺の顔見ていったわけじゃないよね、そうだよね。

「なら取引をしよう。Cクラスなら今回の事件はそっちが起こしたことは見聞きしてるんだろ」

「まあ、多少は」

「それをこの場で申告してくれ。Cクラス内部の証言なら確実性があるからな。それに、この場には今回の事件を取り仕切る生徒会長もいる。」

「でも裁判したら私の証言ってバレちゃうんじゃ」

(ここは乗ってやろう)
「真鍋と言ったか、心配ない。証言は匿名として扱うが、私はお前の存在を認知してるのでインパクトはそのままだ」

「ということだ。取引としては個の証言が裁判で利用される代わりに龍園に密告するのは取りやめよう」

「わかった。話すよ」

そっからの気分はもう水谷豊。紅茶何杯でも飲めちゃうわ。てか、途中からゲロっただけじゃなくてクラスメイトの愚痴まで語りだすし、堀北パイセンの眉がピクピクしてて生きてる心地がしないとはまさにこのこと。
あんな体術が使える人が横で怒りだそうとしてるとか後で妹のほうに愚痴ろうかしら。

真鍋が脅されたにもかかわらず、すっきりした様子で帰ると、

「これでDクラスの勝ちなわけだが?」

「それを裁判で使うのは最後の手段に取っておいてもらえますか」

「ほう、どうしてだ」

「いやその、綾小路がなんか考えてるっぽくて、今回は任せようかと。それに先輩の大事な妹さんの成長の機会を奪いたくないでしょう?」

この人は俺と同じシスコンだしな。少しヴァイオレンスだが。

「その気づかいは少し腹が立つがまあいいだろう。お前はこれを弱みとして取っておくつもりだろうが、追い詰められた人間は何をするか読めないからな。気をつけておくことだ」

「うっす」

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